2014年1月18日土曜日

『明治・大正のかわいい着物 モスリン』


『明治・大正のかわいい着物 モスリン』(似内恵子著・誠文堂新光社)が
できてまいりました。
この度は編集をさせていただいています。

はじめに企画を聞いてモスリンのことを調べたところ、
戦後はモスリンの本がなんと一冊もないことに気づきました。
(いや、戦前にも、図案などではないモスリンの本は、
おそらく『毛斯綸大観』1934 しかないのです。)

ですので京都古布保存会のモスリン・コレクションを掲載するだけではなく、
この一冊でモスリンのことがあれこれ分かる本にしよう、ということになりました。

明治維新前後に日本にもたらされたウール・モスリンは、
着物という日本独自の衣裳の中で、また、
日本人の「意匠しなければ気がすまない民族性」によって
さまざまな図柄に染められながら、
着物がすたれ、化繊が台頭する戦後までさかんにつくられます。

「平織りのため弱い生地である」ことや「(絹に比べて)虫がつきやすい」ために、
絹よりも軽く見られたモスリンですが、
「手触りがやわらかい」「染めたときの発色が美しい」ため、
今日では好んで使うデザイナーさんや染織作家さんもおられます。

確かに、化繊と比べると、モスリン(ウール・モスリン)は、
段違いによい素材なのです。

そのようなわけで、未来のモスリン・ルネッサンスをも夢見ながら、
編集いたしました。

どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m 


2014年1月13日月曜日

ファックス番号変更のお知らせ



ファックス番号が03-6318-1858に変更になりました。

よろしくお願い申し上げます。

2014年1月2日木曜日

謹賀新年


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
Happy New Year!! BONNE ANNEE!!

こちらの年賀状の元気なお嬢さんは、

のための資料を探していて見つけた、

『呉服モスリン店廣告圖案集』(1930=昭和5)という本のイラストです。
描いたのは、のちにキリンビールなどの
ポスターを描いた多田北烏。
私たちもこのお嬢さんに負けないよう、


元気な一年を過ごしたいものですね。


ちなみに、今回『明治・大正のかわいい着物 モスリン』を出した
誠文堂新光社(創業時は誠文堂)が
『呉服モスリン店廣告圖案集』の版元であったというおまけつき。



本との出会い、今年も楽しみです。